(読売オンライン)

一律1割削減、閣議決定…概算要求基準

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100727-OYT1T00959.htm



(一部引用)

政府は27日の臨時閣議で、2011年度予算の概算要求基準を閣議決定した。

 国債費などを除く一般会計の歳出上限は10年度並みの約71兆円とする。民主党が公約した重要政策や新成長戦略などに予算を重点配分する「元気な日本復活特別枠」を新設し、「1兆円を相当程度に超える」規模とする。予算にメリハリをつけるため、社会保障費などを除いて各省庁の要求額を10年度当初予算の対象経費(約24兆円)より1割削減するよう求めた。各省庁はこの基準に沿って、8月末に財務省に予算を要求する。

このニュースを聞いてびっくり、とうとう一律カット要求基準ということが現実になってしまった。あり得ないとおもった話が現実になった。
各省庁、予算の内訳配分が違うのだから、道義的に削減できない予算もあろうに、全省庁一律とはどういうことか。しかもこの中で信じられない一文がある。そこをデカデカと引用しよう。

目標を上回る予算削減を達成した省庁には、目標を超えた金額の3倍まで特別枠の予算要求を認める。

なんだよこれ? これもあり得ない。
今までの経緯から削減を達成しやすいほどの予算が多かった省庁ほど、無理に概算要求していた無駄な経費が多かったということだろ? 我が国立大学なんて、全く無駄の無いくらいの予算要求ぎりぎりでやっているわけだから、とうてい削減の目標額を上回るとは思えない。
無駄が多かったところが削減額を達成して特別枠をもらえて、ぎりぎりのところが損をするという構図。これは不公平だ。
しかも、超えた金額の3倍も多くもらえるとなれば、これを当て込んで、わざと予算削減をしたふりをして3倍多くもらおうという、省庁が出てきても不思議ではないし、こんな特別枠を設けたら、削減目標どころか、また予算超過してしまうんじゃないのか?
しかもこの枠の予算は1兆円だという。削減額の3倍の予算要求を認めるとなれば、つじつまが合わないことになるのではないか。 
71兆円枠を守ると言いながら、本当に不思議なことが起こる。本当に民主党で大丈夫なのか、この日本?
支持率が下がってきたのもわかるような気がする今日この頃です。