昨年撤退のホンダ、今年撤退のBMW、ついこの間今年限り撤退を発表したトヨタ、来年限りのブリヂストンに続き、ルノーまでもが、撤退の噂との報道も一部ある。(11月5日では撤退の噂の報道が流れたが、翌6日はこれを否定する報道がなされている。真相はまだ不明)

このままで行くと、来年のF1はどうなっちゃうんだろうと心配になる。
もはや、速さを競うレースは時代遅れなのだろうか? しかし、トヨタは、F1以外のカテゴリーのレース活動は続けていくとした。やはり、速さにはまだこだわっているみたいだ。

そうなのだ。F1は、お金がかかりすぎなのだ。トヨタのF1での年間活動費は600億円とも言われている。
こんなにお金がかかりすぎるから、昨年途中で撤退したスーパーアグリも結局、資金問題で余儀なくされたものなのだ。
そこで、FIAは今年の春ごろ、パジェットキャップ制を提唱し、年間予算を制限することで、コストを抑え、さらに大手には開発制限を設けることで新規チームや弱小チームに配慮しようとしたのだ。
そこに、真っ向から噛みついたのがトヨタ。金をかけられない、開発も出来ないなら、F1をやる意味がない、これは弱小チームに有利で、大手に不利だからというそんな理由からであろう。

こんなことがあって、パジェットキャップ制は、トヨタの意見を汲み採用されなかった経緯がある。そんな張本人が今になって撤退というわけで、FIAは、かなり怒り心頭なはずだ。単なる12年までの参戦契約の違反だけでなく、実ははこんな出来事がさらにFIAの怒りをヒートアップさせているのだ。