世界最大級のマンガ図書館 明大、千代田区に14年度新設(毎日新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009102302000093.html

や、やられた。これは、麻生前総理が描いていた「国立メディア芸術総合センター」そのものではないか。見出しは「マンガ図書館」となっているが、マンガだけでなく、アニメ原画やセル画、ゲーム、ポスター、フィギュアなども収蔵予定だという。

しかも、施設の設置場所が、明治大学の付属の中学、高校の旧校舎を改修する予定とのことで、これは、東京都千代田区の駿河台キャンパスのところだという。東京都周辺の人ならすぐにおわかりだと思うが、実はここ、アニメの聖地(メッカ)、秋葉原(アキバ)と目と鼻の先の立地になる。国がハコモノが駄目といっていたが、なんと今回は、私立大学が自力でやるということで、自前の既存の建物をリニューアルして、しかもそれが秋葉原近くのお茶の水付近の大学の付属校の土地だというのだからラッキーなんだろう。

麻生政権時代のころは、国主体でやろうとしていた事業だったので、国立大学としても国立メディア芸術総合センター(当時仮称)に関われるのではと思っていたが、はかなく夢と消えてしまった。こうして復活するにしても、歯がゆい感じがする。これはまるでホンダがあきらめて撤退した2009年型F1マシンを譲り受けた後継の新参プライベーターチームがコンストラクターズ&ワールドチャンピオンを獲得したのと同じ位寂しい。。。。

なお、問題なのは、今後、どの位集められるかと言う点であるが、明治大学では、もともと「米沢嘉博記念図書館」というマンガとアブカルチャーを扱ったマンガ研究拠点としている図書館があり、これを元に世界最大級に発展させる予定のようである。なので、これらのコネクションをうまく使って資料集めも難なく進むのではないかとも思える。

また、企画では、同人誌の即売会場やアニメなどの上映シアターも予定しているようなので、常設のコミケが出来るようなものだ。

ただし、設置されるのは、2014年とのことなので、まだ5年も先の話になる。とりあえずは、2011年4月に神奈川県藤沢に予定されているアニメの殿堂「アニメパーク」がどのような施設になるのか見守りたい。


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