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国立大学は、前々から述べてきたとおり、毎年1%ずつの効率化係数により国からの運営費交付金を減らされてきているわけです。さらに、少子化の影響で、年々受験者は減少、検定料収入も減ったり、不景気に伴う合格者に対する入学辞退者も増加したりして、入学料・授業料収入も年々減ってます。そして、今これらの減少分を自ら補うべく、日々努力しているわけです。附属病院があるところは、病院収入、理工系などは、産学連携などによる共同研究、受託研究や各方面からの奨学寄附金などがありますが、教育大学や単科大学など、大学の性格から外部資金を獲得しにくい場合もあります。
それから、競争的資金としては、文部科学省のHPに一覧http://www.mext.go.jp/a_menu/02_itiran.htmがありますが、
やはり、それなりに歴史のある大学や、旧帝大と呼ばれる大学が多く獲得する傾向ですが、予算額が年々増加していることからもわかるとおり、将来性のある有望な研究や計画、プロジェクトなどには、私大でも小規模な大学でも選定されてきています。
職員の人件費についても、年々減ってきています。これは、また後ほどの機会に詳しく述べますが、経営の効率化の中で、事務組織の仕事の見直しによる効率化もあります。特に法人化後は、すべての業務の種類、かかる時間数、繁忙時期、担当部署・人数などを全部洗い出し、組織の再編を行い、無駄を率先して無くしています。
ですので、鳩山内閣が今行っている無駄の洗い出しには、国立大学として、先行してもうやってますよーーーと言いたい。