カレー納豆(山田)カレー納豆という発想は、昔からあるが、意外と納豆と併せてうまく調和している例は少ない。
やはり、納豆という個性とカレーという個性は、どちらも我が強すぎて一緒にすると反発してしまうのか、この手の商品で「おいしい」と思える商品には出会っていなかった。

ところが、このカレー納豆、なるほどという手法で、うまいカレー風味の納豆というどちらも引き立てることに成功している。それは何故か。

カレーのルーには、ハウスの恐らくりんごとハチミツでおなじみの「バーモントカレー」を使っていると思われる。この業界でも一番甘いといわれる「甘口」を使っているところがミソだ。納豆の風味を残すどころか返って引き立て役に徹し、納豆につきもののマスタードとしての役割もタレとの役割も見事に両役こなしている。大豆は残念ながら、アメリカまたはカナダ産だが、カレー風味がその辺のところ、返って外国産だからこそのカレー風味になっている。極小粒をつかっているところが良いのかもしれない。