先日、文部科学省から発表された総合評価ウエイトランキングをお知らせしたばかりだというのに、今度は内閣府から国立大学のランキングが公表されたとのことだ。
今度は何のランキングかと思ったら、経営改善度に基づくランキングだという。しかし、前回のランキングでは、それぞれの大学が抱えた中期目標をどれだけ達成できたかに焦点が注がれていたが、大学別の実現難易度などは考慮されていない。つまり、極論すれば、達成しやすい計画・目標を掲げて、それを忠実に実行した大学ほど評価が高くなる仕組みであった。

さて、今回はどうだろう。今回の経営改善度の指標は以下の3つだけ。たったこれだけで、86もの国立大学がまたもやランキングされ、ワーストにランキングされた大学は、風評被害にさらされる危険性をもっている。いい加減、大学の組織や形態によって、契約する方法や中身が違ってくるものだから、数値だけでそう簡単に一律に番付けできるものではないと思うのだが。また、学部の組織を持たない大学院大学がまたもや1位を取っているが、その点が有利に働いているということはないだろうか。

なお、86大学の全大学のランキングは「官民入札等管理委員会」の会議の資料となった模様で、まだ入手できていない。
とりあえず、報道されている上位10大学~下位10大学を記しておく。

【経営改善度を示す指標】
1.一般競争入札の導入率
2.複数年度契約の導入率
3.少額随意契約の上限額の設定

配点など不明。200点満点

 1位 181.4 奈良先端大学院大学
 2位 178.3 政策研究大学院大学
 3位 169.6 千葉大学
 4位 168.9 茨城大学
 5位 167.5 奈良女子大学
 6位 165.8 宮城教育大学
 7位 163.2 東京海洋大学
 8位 158.9 滋賀医科大学
 9位 155.5 高知大学
10位 154.7 静岡大学
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77位  70.5 長岡技術科学大学
78位  70.4 京都大学
79位  70.1 宮崎大学
80位  69.6 東京農工大学
81位  65.1 東京医科歯科大学
82位  65.0 富山大学
83位  64.6 弘前大学
84位  60.3 帯広畜産大学
85位  55.1 大阪大学
86位  50.0 和歌山大学

弘前大学さん、当ブログは応援していますので、頑張って漫画雑誌などでの目立った広報、引き続きよろしくお願いします。