SN3V0702
新年早々、国立大学職員を目指している人たちにとって、戦慄の記事が朝日新聞に掲載されていました。
上記写真はその説明のために、引用いたします。

将来、日本は高齢化が進んで、労働人口が減ることが確実視されているので、その一部の労働をロボットなどのAIに頼らざるを得ない未来があるとのことなのだが、やはりAIも万能ではないので、AIに頼れる職種と頼れない職種に分けた図が示されていたのだ。

野村総合研究所の研究結果によると、代替されやすい職業のトップは、99.8%の確率で代替されるだろうという「電車運転手」だ。たしかに電車ではないけど、「ゆりかもめ」はもう既に自動運転なのだから、もう近い未来に確かに100%近く代替されるかもしれない。
次に同じく同率99.8%で「経理事務員」というのがある。
この「経理事務員」というのは、国立大学事務職員の職種の中で結構なウエイトを占める。確かに、経理部門は、コンピュータに任せれば、人はあまり要らない気もする。

ちょっと、下がるがそれでも99.5%の確率で代替される職業が「学校事務員」だ。
あれ? これって、大学事務職員も含まれるんじゃない?
・・・と思った方もいるでしょう。確かにここでAIに代替される「学校事務員」と呼んでいる大学事務の業務はいわゆる「定型業務」のことと思われます。
それは、物品購入や経理、出張手続きなどの業務のことですね。まあ、確かにこれらの業務が大学事務としてかなり多いのですが、安心してください。

右の図の「代替されにくい職業」として0.2%の可能性しか無い「大学教員」が挙げられています。
確かに、独創的な発想と研究の視点でみれば、大学教員はAIの頭脳よりさらに上をいくので、代替は無理でしょう。
つまり、何が言いたいのかというと、国立大学事務職員のこれからは、定型業務のアシストとして採用されるのではなく、大学教員と協同して、中期目標・計画の立案の補助や、研究協力のもと、教員を支えているというスタンスが必要になるということです。

これからは、単なる伝票処理だけでなく、いかに教員と研究協力の中でうまくやっていけるかが、大学事務職員として問われていくのでしょうね。