松井将器箱根駅伝といえば、お正月の風物詩、いや、これが無かったら、1年が過ごせないってくらい、大学職員にとっても大事な行事なんだけど、最近は、少子化の影響もあってか、箱根駅伝に出場することが、大学の宣伝になることもあり、高校時代に活躍したスター選手を、スポーツ推薦枠や、授業料免除、返還不要の奨学金などで優遇し、広告塔として入学させて、大学の名を売る私立大学が後を絶たない。
なので、箱根駅伝にかつて出場していた法政大学や国士舘大学、専修大学、優勝経験もある亜細亜大学などの伝統校が今年、走らないことに違和感を生じて仕方ない。
それどころか、こともあろうか宗教色の強い創価大学が何故か予選会を突破して初出場という、沿道での応援は一体どうなってしまうんだとうという余計な心配まで生じてしまった2015年の箱根駅伝である。
そんな中、明るいニュースもあった。かつて、国立大学といえば、昔、筑波大学が出場し、数年前に、東京大学が学連選抜で走ったくらいで、箱根駅伝といえば、私立大学の応援合戦という意味合いが強かった。しかも筑波大学は当時体育学群があって、運動得意の学生が入学するのだから、出場もアリなのだ。
そんな国立大学はかやの外のような箱根駅伝にあって、、2015年は、やはり勉学でも超難関校である東京工業大学から、松井将器クンという、とてつもなく速い選手が関東学生連合チームから第9区を走るというニュースが流れた。あれ? 東京工業大学って、 運動での推薦枠なってあったっけ? もちろんあるわけがない。 松井クンは、一般入試で東大に次ぐ難関校という東工大へ、勉学に励んで入学したのだ。そんな俊足を持っていながらなぜ、箱根駅伝の常勝校への入学を目指さなかったのかといえば、もともとは陸上をめざし、名門の長野佐久長聖高校に入学したのだが、途中で故障して断念、そのパワーを勉学に向けたというのだから、恐れ入る。文武両道とはこういうことをいうのだろう。9区といえば、ゴール手前の戸塚~蒲田の区間。蒲田東京工業大学のある大岡山とは目と鼻の先で土地勘もバッチリだろう。松井クンは山登りもしてみたいと言っていたそうだが、それは敵わなかったが、どういう走りをするのか是非見てみたい。
それにしても、箱根駅伝が行われる道路付近は1日現在、雪が降っているが、2日当日は果たして波乱が起きるのか。それは誰にもわからないけど、久々にわくわくする箱根駅伝になりそうだ。

松井将器クンのプロフィールはこちら 
 http://www.hochi.co.jp/sports/feature/hakone/data/2015/member/kantogakuren/21_matsui.html