前回のマレーシアグランプリはリタイヤで、同僚ペレスが2位表彰台と、明暗くっきりで、辛酸を舐めた可夢偉だったが、もともと、今年のザウバーのマシンは速いので、別に驚くことではないのかもしれない。
可夢偉はいつも予選がダメだと云われ続けてきたけど、だけど、やっと歯車があって、今回のように、マシンのポテンシャルを持つ結果を出すことができた。
しまも、予選は4位だけど、2位のハミルトン(マクラーレン)がギアボックス交換で5グリッド降格。つまり可夢偉は3位発進できるのだ。つまり、発進に有利なグリップの高い奇数列からスタートできるのも、ついている。
さらに、1位と2位グリッドは、ともにメルセデスのマシンなのだが、いままで、一発の速さはあるが、レースとなると途端に遅くなるが、ザウバーはレースの方がさらに速くなるというのが第1戦と第2戦で、証明された。まあ、またシューマッハと対決することになるので、わざと当てられないかが非常に心配なところでもあるのだが、可夢偉は結構回避能力も高いのでなんとかなるでしょう。
まあ、不安要素といえば、可夢偉は予選が良かった時は、決勝グダグダになるケースが多いこと。これは、2004年の佐藤琢磨の予選2位で、決勝グダグダを嫌でも思い出させてくれる。これはもう日本人の悪い癖なのかもしれない。
ともあれ、中国GPというお国柄も気になるが、ここは、表彰台だけでなく、是非日本人初の優勝を目指してがんばって欲しい。後であの時が最大のチャンスだったのに・・・・なんて云われないようにね・・・・。